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タイトルは思いつきません

2011年2月27日 13時20分 サクラは永遠の眠りにつきました。
あまりに突然であっけない最後。
3歳の誕生日を迎えることなく、自宅で、布団の中で、私とnatuが見守るなか、眠るように。

25日に入院となり、26日の朝に面会に行った時は「父ちゃーん!母ちゃーん!」とばかりにケージの中で暴れていたサクラ。
26日の夜、夜勤をしてる私にnatuから電話がありました。
赤血球が急激に減少し、もう輸血をしても朝までもつかどうかわからないと。
それでも僅かな可能性にかけて治療を続行することを勧められましたが、私達がした選択はすぐに自宅に連れて帰ることでした。
病院で最後を迎えさせるくらいなら、自宅で迎えさせたほうが良い。
狭いケージの中、知らない人に囲まれて一人ぼっちで最後を迎えることになるかもしれない。
そんなことには絶対にさせたくない。
夜勤だった私はどんなに急いで帰ってもサクラの元へ帰れるのは翌朝の10時。
せめて映像だけでもと思い、携帯のテレビ電話でサクラの様子を見て話しかけました。
私の声を聞いたとたん、ぐったりしていたサクラが頭を持ち上げて暴れて私を探しているようだったとnatuが言っていました。
もう生きているサクラに会うことは叶わないかもしれないと思いました。
でも、心のどこかで「サクラは死なない。死ぬわけがない。」とも思っていました。
だって、「念の為診てもらっておこう」くらいな感じで病院に連れて行ったんだから。
「いつもより痩せてるような気がするな」と思ったのはもう1ヶ月以上も前のこと。
後脚の筋力が衰えてる以外は食欲もあって元気だったサクラ。
それが病院に連れて行ったとたんに危篤状態になるなんて信じられない。
元気になってもらうために連れて行ったのにたった1日でこんなことになるなんて納得いかない。

帰宅出来たのは予想通り10時。
サクラはまだ待ってくれていました。
サクラはリビングに敷かれた布団にnatuと一緒に寝ていました。
もう後足には全く力が入らないようで前足でもがくのが精一杯。
夜はサクラとハルとnatuで一緒に寝たそうです。
(sioriは義母が面倒を見てくれていて居ませんでした)
水は飲めるけど、もうフードを食べることは出来ませんでした。
大好きなバナナを砕いてあげてもダメ。
私はサクラを抱き上げました。
体温が低いのがわかる。
窓辺へ行きたがったので日向ぼっこをさせました。
サクラの体が暖まったころ、サクラがもがきだしたので再び布団へ。

natuの説明ではイマイチ状況が分からず、私は先生に話を聞きに行こうと思いました。
その日の診察は午後2時までだったので、その少し前に。
最後のほうなら次の患者のことを気にすることなくゆっくり話が聞けるかもしれないと思ってのことでした。
私とnatuは時間までサクラと一緒に寝ました。

午後1時、私は出かける準備をしました。
準備をしながらサクラも一緒に連れて行こうか一人で行こうか考えていました。
朝までもたないと言われながら昼過ぎまでもってるし、一緒に行けば今の状態を診てもらって治療が可能か否かを判断してもらうことも出来るかもしれない。
そんなことを考えながら洗面所にいるとリビングから「ゲボッ」という吐いた音とnatuの声が聞こえました。
急いでサクラの元へ行くともう目はうっすら開いたまま動かず、息も極端に弱くなっていました。
その数十秒後、サクラは静かに息を引き取りました。

私の勝手な解釈ですが待っていてくれたのかなと思います。
そして一緒の時間を十分に過ごし、出かける準備をしている私を引き止めたのではないかと。
一緒に行くにしても行かないにしても私かnatuのどちらかとは離れ離れになっちゃうもんね。

自宅で最後を迎えられて良かった。
病院よりは絶対に良かった。
そう思いました。

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ひとしきり泣いた後、これからどうするかを話し合いました。
とにかく一晩は一緒に過ごし、翌日火葬しようと決めました。
そして泣いてしまうのは仕方がないけれど、笑顔で送ってあげよう。

サクラの亡骸を拭い、サクラのハウスを棺にして安置しました。
花を買い、ローテーブルで簡単な祭壇をつくりました。
こういうのは形も大事かなと…。
やっぱりただ部屋に置いておくよりはずっと良い。
帰ってきたsioriは棺の中のサクラを少しだけじっと見つめていました。
義父と義母と義弟もサクラに会いに来てくれました。
時々泣いて、でも明るく過ごしました。
こんな時、sioriの無邪気さには少し救われます。
ハルは相変わらず耳から出血してるので好きなだけ抱っこ出来ないのがツライけど。
その晩は全員でリビングで寝ました。
natuの夢にサクラが出てきたらしいけど、私の夢には出てこなかった。
残念。
natuの夢に出てきたサクラは少し悲しげな顔をしていたんだって。
私達のことが心配なのか…、心残りがあるのか…、もしかして幸せじゃなかったのか…。

28日。
線香をあげてから朝イチで病院に行って治療費を払い、お昼ご飯を食べてから動物霊園にサクラを連れて行きました。
もうサクラの姿はこれで見納め。
最後のお別れをしてサクラを送り出しました。
30分ほど待って骨になったサクラの元へ。
出来るだけ沢山の骨を拾って共同の供養塔に納めました。
ほんの少しだけ…指、肋骨、歯の一部は小さなケースに入れてお持ち帰り。
入れていったハウスは保護施設で使ってくれるというので寄付。
支払いを済ませて霊園を後にする。
これで本当の本当にサクラとお別れ。

サクラが使っていたケージやトイレはキレイに洗って片付けました。
ああ、クレートも洗って片付けなきゃね。
首輪、リード、服、お皿…思ったよりサクラの持ち物はいっぱいあるんだなー。

心に空いた大きな穴。
まだサクラの写真を載せる気にはなれません…。
もう少しだけ時間が要りそうです。

私達の選択は正しかったのか。
永遠に答えの出ない疑問。
サクラは幸せだったのか。
それだけが心配です。
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